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アタック25考察

ついにこれを書くときがきた。アタック25。いわずと知れたパネルクイズ。今となっては珍しい部類の視聴者参加型クイズ番組である。

この番組についての詳しい説明は不要であると思うが、
「視聴者参加型」「完全個人戦」「相手はすべて敵」である。

・問題に答えると、自分の色をどこかに置かねばならない
・他人の色を挟めるならば挟まなければならない。
 挟めればどこを選んでもよい。
・挟めない場合は次に挟めるように置かねばならない。
・次に置いても挟めない場合は、すでに取られているマスに隣接していれば
 どこに置いてもよい。
答えがわかっても答える必要は無い。
・問題を誤答すると、続く2問の回答権を失う。
・1問目に正解した人は13番をとらねばならない。

これは別に特に難しいルールではない。大昔に1問目の13番指定席が変化したことがあったがそれ以外はほぼルールが固定されている。

●基本戦略
・カドを取れれば非常に有利。
・カド以外だと外周が有利。外周に隣接したラインをつくれれば非常に強力。
・逆に中央の9枚はめまぐるしく変化する。最後まで安定しない事が多い。
・ルール上、カドをとるためにはカドに隣接したマスを他人に取らせること。
・最初にカドがとれれば落ち着いて試合が進行できるため、カナリ有利である。

こんなことは長年番組をやってるためにすでに周知の事実である。

さて、落ち着いてゲーム理論的に(全員が最大限勝つ努力をして)シミュレーションしてみる。

●1問目。回答赤。 13番指定席。ここは特に問題ない。
●2問目。回答青。 「13番囲むところに」ひとまず14番
 ココからの次の一手としては、青ならば12固定、 赤ならば15固定
 緑と白ならば、外周を取れる15というところだろうか。実はこの辺からもう最初のカドを取る勝負は始まってるといってもよい。いや最初の1問目から始まってるといってもよい。

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

●3問目。 回答白。 15番。
ひとまず白が答えたとして定石どおり端を取る。

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

さてここからの展開だが。次の1手は白なら12固定。青も12固定である。しかしながら、赤は早くも手詰まり状態となる。挟めるところは無いので次に挟めるように置かないといけないが、どうやっても次に自分以外の色にカドを渡すチャンスを与えてしまう。仮に10番に置いたとしても、続けて20、8と連続で答え続けてようやく5番のカドに入れる。これは非常に不利である。赤は次の問題たとえ簡単でも答えてはいけない。緑は今のところ1枚も無いので隣接するならどこでもよい。しかし相手にカドのチャンスを渡すわけにもいかないので8番あたりだろう。

3問終わった時点の次の1手。赤手詰まり。

×
1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

●4問目 回答青 12番
何事も無かったように見える。しかし赤が答えてしまっていたら波乱の始まりであった。よかった。

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

次の展開としては以下のとおり。白は11固定である。赤と緑はひとまず8あたりだろう。青は残念ながら回答すべきではない。もちろんその後は青以外がカドを取るチャンスになるからだ。

1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

×
1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

●5問目 回答赤 8番
  次の展開は問題なし。

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

  次の展開は問題なし。

1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

●6問目 回答赤 18番
 連続回答で13番が赤に変わる。  

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

次は青が手詰まり状態である。

1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

×
1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

●7門目 回答白 11番
 横1列ラインをつくり、青が消滅。

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

 青は消滅したが、ゲーム展開から行くとまったく問題ない。むしろ消えてくれてありがたいという考え方もある。枚数を増やすのはカドを取る戦いが始まってからでも遅くない。次の1手は赤が手詰まりである。

×
1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

●8問目 回答青 3番

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

この辺になるともうとる場所がなくなってくる。赤と緑が手詰まりである。

× ×
1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

●9問目 回答白 23番
 18番が白に変わる。

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25

さてここからが問題だ。全員が手詰まり状態。答えたら「負け」とまでは行かないが、必ずその後不利になる。長年観ているがだいたいそうだ。つまり全員が自分以外の誰かに答えてもらいたい状況なのだ。

× ×
1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

× ×
1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 21 22 23 24 25

ゲーム理論的に勝つ確率を上げるためには全員が回答を拒否してもおかしくない。
本当に全員が「待ち」を決め込んだ場合、この番組はどうなってしまうのだろうか?

今まで難しい問題が出たりして3問くらいだれも答えないといった例もあったが・・・
やっぱりココはTVということで空気を読んでだれかが貧乏くじを引くのかもしれない。

実際にはココまで来る前にだれかが手詰まり状態から回答してしまい、「早くもカドを取る戦いです」の状態になることも多い。やっぱり自分が答えられる問題が出てしまったら、正解を言いたくなるのが人情というものなのだろうか?

ココで回答する理由があるとすれば
・連続で何問か正解し続ける自信がある。
・答えられる問題が出たので正解したい。アピールしたい。
・ゲームの流れを止めたくない。
・スタッフから「待たないように。正解できる場合は答えてください」とクギをさされている。
・あまりよく考えず答えてしまう。

という事だろうか?まあ確かに序盤のココさえ乗り越えてしまえばこのゲームは面白い。アタックチャンスで逆転も可能かもしれない。ココで待つなんてのは器が小さいと思われてしまうかもしれない。

●どうすれば解決できるか?

あまりルールを変えずにこの状況にならないようにする方法を考えてみる。やはり正解した人が必ず有利になるようにするのが望ましい。

案1:正解した人は別の色を指定できる。
自分が取りたくない場合に正解したら、他人の色を取って良い事にする。もちろん相手の色で挟める場所が優先になるようにしないといけない。

案2:正解したら、パネルの権利を指定した人に譲渡できる。
他人の色を指定できるのは案1と同じだが、どこにおくかも色の本人に任せるようにする。

案3:正解したらパスできる。
ここでのパスとはパネルに変化があるまではパスを続けられる権利を有するということ。3人のパスが成立してしまった場合、残った一人が強制的にパネルを取らねばならないこととする。

●チームプレイにしてはどうか?
完全個人戦のこのゲーム。2vs2のチーム戦にしてしまえばかなりアツくなる。手詰まり状態になっても、パートナーに有利になるように捨石になれればカナリ頭脳戦が展開されるはず。

今までとゲーム性や見せ場が大きくかわってしまうが、一度観てみたい。スペシャルとかでやってくれないですかね。

・・・・とまあ長く書いたが、こんなことは朝日放送のスタッフは百も承知なはず。長年考えてきてるはずである。しかし何年もルールを固定してるって事は今までのルールが一番安定してるって事なんですかね。
大昔、13番指定席をランダムに変えた時期があったが、まったく面白くなかった。それ以来ルールを変更するのが怖いのかもしれないですが・・・・今後も序盤の膠着が発生しないことを祈ります。

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コメント

昔、クイズがブームだった時、確かに大学のクイズ研究会の人間が、3問目で答え、優勝をさらう所を何度か見たが、その後(3年前ぐらいまで)は、さほど嫌なシーンを見た記憶はないです。


で、なぜみんなしないかを、考えた時、力のある人間は、ラストのパリ挑戦権を考え1枚でも多く、さらに真ん中も欲しいので、わかる問題は積極的に答えるのでしょう。


力が拮抗してる場合は、4人対戦なので、答えない選択は危険だと考えてるのでは?


さらに心理的に深読みすると、あの番組、予選問題がすこぶる難しく、TVは面白くするために、ソコソコの問題が出るのと、番組序盤の為、緊張が解けてないので、思わず答えてしまうって所では?


自分がアノ番組で考えてしまうのは、ラスト1枚、自分だけが優勝に絡まない蚊帳の外の場合、答えるべきか?答えないべきか?

テレビ見てる場合は、答えた人を見ても、それもこのゲームの1つと納得出来るが、自分には答える勇気ないなー
どうですか?

投稿: ヒン | 2007.07.07 00:47

>ヒン さん
コメントありがとうございます。
記事に書き損なったですが、例題では8問目まで緑が1枚もとっていません。ココにくるまでに誰かがカドに隣接させた場合、場に1枚も自分の色が無ければ、その場合カドに入りやすくなります。ヘタに挟む箇所があればそこをとらないといけません。


こうして待ち戦法を取ってると思われる人を結構よく見かけます。(それまで回答しなかった人が1枚目のカドのチャンス以降急に積極的に答えだす。→それほど知識があるならなぜ1問目から答えない?)


>さらに真ん中も欲しいので、わかる問題は積極的に答えるのでしょう。

序盤戦ではこの選択にあまり意味は無いと思います。展開にもよりますが、真ん中の9枚が後半まで残ることは少ないと思います。

>力が拮抗してる場合は、4人対戦なので、答えない選択は危険だと考えてるのでは?

これも序盤に限りますが、答えて逆に不利になり、相手にチャンスを与えるだけになる場面が必ず存在します。答えてはいけない場面で答えた人がその後有利になった展開をほとんど見たことが無いです。(そのままパーフェクトをとるくらいの勢いがあるほど強い人の場合は例外)


>ソコソコの問題が出るのと、番組序盤の為、緊張が解けてないので、思わず答えてしまうって所では?

これが一番大きいのだと思います。もしくは冷静な戦略をたてていないかとか。しかしルール上とる事ができない番号をコールすることは見たことないので、その辺は冷静なんだなあと思ったりします。

>自分がアノ番組で考えてしまうのは、ラスト1枚、自分だけが優勝に絡まない蚊帳の外の場合、答えるべきか?答えないべきか?

確かにこれ悩みます。ゲームとして考えると答えて問題ないのです。自分がその状況だったら対戦相手には気を使わないでしょう。

しかしこれがTV中継されているということが問題です。「空気読めないやつ」と全国の視聴者に思われてしまうのは気が引けます。

だから結局答えないんじゃないかなとおもいます。

投稿: ネーブル | 2007.07.07 14:11

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